自分をさがそ。 [本]
社会的に抑圧された立場と知りつつ、カミングアウトする同性愛の彼ら。前出の美観、流行での武装どころではない、自ら不利な立場でしっかり立とうとする彼らには頭が下がる。
完璧腐女子のランチ友と自己分析をし、『自分の身体感覚と切り離して愛を眺められるから惹かれる』なんて結論になったかな。この本では、『客観的にみていられて「安全」』との表現。なるほど。
日本でのゲイ観の変節も分析されていて興味深い。趣味→異常愛→エイズ→おしゃれ→人権化・・・だそうだ。
倫理観は集団としての利害、もしくは人間を絶やさないための遺伝子が作り出している幻想にすぎない。そう頭では理解しているけど、そのことで孫が見られないとなると話は別だったりするんだろな。私も。勝手なものです。
携帯小説ほど、すれた表現もないけれど、リアルでスリリングな設定。恋も場面も甘~い。ヒーローも魅力的。
漫画や舞台のセリフみたいだわ、と思ったら、原作は実力者。納得です。
空気が流れてきた。でもすぐにいってしまうだろう・・・と衆介はつぶやく。
いやいや、エアちゃんもあなたに惚れてますってば。
2008-12-23 20:23
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