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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら を読んだら [本]


もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら


マネジメントとは
顧客の要求を満足させること。自分も他人も生かしながら。相手を利用することで相手に役割と喜びを与え、自分も後押しされて行く。
で、都立高校が甲子園に行くまでのドラマが展開する。
川島みなみは頑張った。
そこまでのドラマは心地よい。
だけどラストが…。そんなインタビューの回答期待してないよ(笑)

現実は
今年の甲子園優勝高校、沖縄興南高校は
「求められていることと、自分達がやりたいこととを分けて考えよう」
を言い続けて勝った。

親の轢いたレールを走り、誰かの為にしか動けない人には限界が生じると考えられる。

マネジメントによるコントロールは、
人の道具になるのを「目的」とするのではなく
あくまで自分と人を生かす為の「道具」
として捉えないといけないと思う。

さらに
ドラッカー信望者、ユニクロ社長の柳井氏が何かで「顧客の要求こそが正義だ」
と定義付けていることを知った。

それは人間の飽くなき欲望だけに寄り添うことを意味するだろう。

ユニクロに対する、成功への賞賛に相対する、その在り方への疑問が、影の部分
を語るのかもしれない。


資本主義の消費活動は、
未来の倫理より
目先の欲望を優先する。

遺伝子組換植物の結果しかり、明らかに懸念されたことであっても、
欲望を満たす為の
消費活動は止まらない。

人間は「占有」という呪縛に固執する生物で、
過去様々なカタチで環境のバランスを崩してきている。

「顧客」である人間の要求は、身勝手で。利益が欲しい人間は
その身勝手さをいくらでも利用する。


マネジメントは精神活動においても「自己実現」の
理想的ですばらしい「道具」
であることにかわりはない。

けれど、「目的」を誤る危険は多いにありうる。


「人間」としては

「目的」に潰されない力を、
自分で「目的」の倫理を判断できる力を、
「顧客」をより広く定義する力を

マネジメントという「道具」を使って養う必要があるのでは?と思う次第でした。


「人間的な顧客の定義」については、ひとつ前の、福島伸一さんに関するブログに続きます。
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コメント 1

じんこ

何気にクリックしたら更新されててビックリした~~!
またゆっくり読むわ♪
by じんこ (2010-09-03 13:11) 

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