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ドニーダーコ [movie]

主人公は夢遊病を患い、衝動的な行動をして放火の前科を持つ高校生、ドニーダーコ。彼が銀のうさぎに呼ばれて外に出たその時、彼のベッドにジェット機の部品が直撃していた。命拾いをした彼ではあるが、銀のうさぎの予言に心を奪われていた。世界の終焉まであと…


夢かうつつか混乱しそうなトリッキーなストーリー。観ている時は着地点の見当がつかなくて、謎だらけ。

何?何?という感覚は
覚えてるところでは
ドラマの『熱海の捜査官』
小説の『ぼくが愛したゴウスト』が近いかな。知らない方すみません。

一回では理解できないといわれてる評ほど複雑な印象は受けなかったのだけど、それは私が夢うつつ物に慣れ親しんでいるからかしら。

まともに観たら、謎を解く為の余韻にぐるぐるすること間違いなし!


ネタバレになるけど、謎がすっきりしても、もやりっと残った澱は、これが青春映画ダーク版だからかな。

ステレオ的な価値観に反抗して溜飲さげる小気味よさ。
暴力的で、気持ちが悪いことに身体を預ける心地よさ。
つじつま合わせの成功、ご都合主義が満たされる快楽。
そして彼女とも
けれどもその代償は未来への不安。

狂気と日常の見事な両立がここにある。


全くもって、酸っぱくてダークな部分の切り取りがうまいのよね。



はちゃめちゃな行動がまたびっくりで、例えば、先生に理不尽な考えを押し付けられて…。人の行動を憎しみと愛に分類しなさいなんてねぇ。やってらんないよ!と思っていると銀のうさぎが出てきてお導き。次の瞬間、ドニーダーコが手にしたものは、斧ですか?大丈夫かしら。


映像も美しい。竜巻が心象風景となる描写も自然。うさぎの造形もかなりくすぐる。

主演のジェイク・ジレンホールが、その狂気と日常の見事な両立の世界を演じきっている。うまい。



ドニー・ダーコ [DVD]



それにしても、レビューに値する秀作↓に出会ってるのに、なんでこれをアップしたのかしら。忙しくなったからかも(笑)

『24HourPartyPeople』
『Control』
『川の底からこんにちは』
『鴨と家鴨のコインロッカー』
観てよかった。


『ノルウェイの森』
キャストに不満あるけど音楽がいい
『神の子ども達はみな踊る』
退屈だけど隠喩の配置が面白い

贅沢言いますが、観たくて見るのにパワー吸い取られて困ります。

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