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Bradford Cox [music]

繰り返し頭をよぎるのはこの一曲。




ゆったりとしたノイズとチェンバロが水溶液になっていて、
その波を甘美でゆらゆらとした歌声が漂っている感じ。
身を任せているとトロトロといろんなものが溶け出していくようで
気持ちが良くなってくる。

モノクロのMVもゆらゆらしてドリーミーな世界に引き込むのに十分で
Bradford Coxの酔っているようで、儚くて諦めているような顔に、
何か返事をしたくなってきてしまう。なんていうの。きも美しい。
退廃したけんらんの美を醸しているというか。

と思って調べたら、ゲイ・ポルノに出演した少年が犯罪組織に性奴隷として売られて・・・という事件に着想を得ている曲らしくて納得。

絶望を昇華させる祈りと思って聴くのもよいかもしれないわ。



その後、歌詞を教えてもらったら

僕の手を取って祈ってお願い
僕の人生最後の日
悪魔が目の前に忍び寄ってきてる
まるでヘリコプターがぐるぐる回る景色のように

と悲しい。
捕われた閉塞感と絶望感が漂う歌詞に、陶酔を誘うメロディとは!絶望の果てにあるものに独特の美学をみいだす感性は凄い。メロディという華を捧げているのかな。
鎮魂というより絶望の感情に対しての「祈りの華」というか。


http://ro69.jp/disc/detail/40631 より

ディアハンター 『ハルシオン・ダイジェスト』
ジャケットの写真は、ディアハンターの地元アトランタのポンセ・デ・レオン通りを追ったジョージ・ミッチェルの作品から採用されたものだという。ブラッドフォード・コックス自らのデザインによる歌詞カードには、アメリカの作家、デニス・クーパーによる20歳で自殺したロシア人の男娼、ディミトリ・マラコフの生涯が引用されている。

日常の中で私たちはたくさんの合理主義に直面する。狂気は制度化され、生活の中から容易く阻害される。けれど、このレコードはそうした事実に抵抗する。美しい。(古川琢也)

さすがライター文章うまいな。



ひとつ前のALBUMの曲はこんなパンクな感じ。


ソロプロジェクト Atlas Soundはまたまたトロトロしてる。あいかわらず不思議なジャケット。 


Parallax 発売日2011/11/08。
ジャケが普通過ぎて、逆に心配。 この人デヴィットバーン好きかも。


パララックス



没入してる・・・

パーカッションかわいくて好きだわ。このバランスが面白い!

生きている人かどうか見定めにくい人だな~と思っていたら、ライブ音源を教えてもらった。
音との絡みが柔かくてかなり聴きやすいわ。
この人、生きてた。
【Atlas Sound In Concert: Moogfest 2011】
http://www.npr.org/2011/10/24/141656950/atlas-sound-in-concert-moogfest-2011


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