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土ってなんだろう?ー2015国際土壌年記念ーモノリス巡回展 [自然]

2015は国際土壌年!
土ってどうやってできるの?ふかふかの土って?関東の火山灰からできた足元に広がる土の正体は…?ということで、小金井の東京農工大の土壌展に行ってきました。
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火山灰の降り積もる荒地から植物が育んだ黒い“土”が1cmできるのに約100年もかかっていたんですね。私たちの足の下に広がる地層をキャンパスにしたモノリスはかなり迫力。こんな上の方が平安時代のもの?

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はるか地下の関東ローム層は火山灰が積もったときは寒冷地だったので茶色のままなんですね。
火山灰が積もったばかりの場所や、河原も土がありません。
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何が土の原料になるかで土の性質も異なってくるようです。
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そして今やスプーン一杯の土には数億から数十億の微生物がいる。
土を舞台にして、CO2や窒素やら無機物を植物が循環の営みを、有機物の分解者として菌や生物達が循環のドラマを、綿々と作り上げている様はまさにSymphony (^-^)




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土は隙間がある方がふかふか豊かだなんて社会も一緒なのかもね。日本の原点w

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ダンゴムシの巨体模型も楽しい。

写真はうまく撮れなかったのですが、この模型は15000種の模型とともにモノリスと一緒にスカイツリーの大昆虫展で展示されるはずです。

土の息吹がずぃーんと伝わってきました!

Symphony of the Soil Trailer

*スキマがあることの豊かさ。
生産者と分解者とエネルギーの固定の分野って中3の最後の章なので疎か。なんと高校生物では受験に出ないからと流しちゃったりしてるんですね。これぞ、日本の豊かさ。日本人の精神性やらの原点は循環の営みのはずなんだけどなーと心の中でごちてみたり。
すぐに役立つことじゃなくって、こういう自然の意味と向き合える出会いって[教育は市民的成熟を果たすための支援]という教育の第一理念にとっても大切なことなんじゃないかなー。
『植生と遷移』高校生物講座 http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/seibutsukiso/archive/chapter032.html
チラシより

土ってなんだろうー2015国際土壌年記念ーモノリス巡回展

スプーン一杯の土の中に、どれだけの生き物がいるでしょうか? そこには微生物(目には見えない、とても小さな生き物)が数億から数十億。他にもさまざまな生き物がたくさんいます。そんな土はいったいどのようにできるのでしょうか?

2014 年9 月に御おん嶽たけ山さんが噴ふん火か をおこしました。その噴火により火山灰が降ふり積つもった場所は、土が“ない”状態で、生き物もいません。そこから長い時間をかけて、土が“できる”のです。

ではどのくらいの時間がたてば、土になるのでしょうか。土が1 ㎝できるのに100 年とも言われます。長い時間をかけてできる土ですが、その土が私たちが食べる作物を含む植物を育て、ひいては動物を育むのです。地味だけどすごい土の不思議や力を感じて、土ってなんだろう? の答えを一つでもみつけてほしいと願っています。


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コメント 4

りあむ

こんばんは。学生のころ、生態学を受講していたのが懐かしい。
それでも土壌についてこんなに詳しく触れられてなかったです。
勉強になりました。^^;
by りあむ (2015-07-21 23:25) 

あゆこ

生態学ですか?面白そうですね!植物も動物も?
土壌動物検索図鑑なんてものを新しい職場で見せてもらったのですが、背中が丸まってる、いないなどチャートを繰り返して名前を検索できるようになっていて面白かったですよー。
そういう世界ですか???
by あゆこ (2015-07-25 10:59) 

りあむ

植物の群集を中心に、鳥や昆虫との相関性、多様性、遷移などを広く浅く・・・今思うと入門編のような感じでした。土壌は熱帯は分解が早くて土が残らない?寒帯だと分解されないまま堆積していく?正直いってあまり覚えてないです。m(__)m
by りあむ (2015-07-27 00:20) 

あゆこ

面白そうですね!気候による土壌の在り方なんて、よく整理できていないのですが、色と繋がるのがなんだか楽しく思えます。
熱帯、寒帯の土壌モデルが、なんと先日行った国立科学博物館の1Fに展示されていたよ!新しくなっててきれい。是非行って復習してみて、、、できたら私に優しく教えて下さい(笑)
by あゆこ (2015-08-01 03:43) 

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