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日々是修行


朝日新聞の夕刊 花園大学佐々木閑教授のコラム




釈迦の死因はご存じか?

ただの食中毒。おなかをこわして次第に体力を消耗し、そのままなくなった。

知恵深い宗教を作った人物でも死ぬときは、食中毒!とのこと。




死に際の良し悪しは運の問題だという。心根の悪い人や愚かな人でも、運がよければきれいな死に方をする。

誠実に生きても、運悪く痛みの激しい病にかかれば、泣いたりわめいたりしなければならない。それはその人の価値とはなんの関係がない、ただの偶然である。

最後の最後、つらい病に耐えかねて「痛い、苦しい、助けてくれ」と叫ぶことがあるかもしれない。

だからといってそれで「情けない人生であった」ことにはならない

死に際の姿で人を判断するなかれ。

人生の意味は、その人が生きてきた人生全体にあるからだ。

長く続いてきた日常の中で、毎日積み重ねてきた行いや思いが、少しずつ積み重なって、自分でも気づかないうちに人生をかたちづくっていく。たとえ人生の最後が悲惨であったり、苦しいものであったとしても、そんなことですべてが否定されるほど、人の一生は薄っぺらではない。




終わりよければすべてよし。ではないっていいな。


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