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合唱『木琴』と山本七平 [雑感]

雨なので合唱『木琴』を聴いたら、立ち読みした山本七平の論説が浮かんできたので日記に。

中学2年の時、合唱コンクールで歌ったこの曲。話題にあがったので久々に聴いてみたんだけど、インパクト強いわぁ。

http://www.youtube.com/watch?v=LLKhXbert9w&feature=youtube_gdata_player

妹よ 妹よ 今夜は雨が降っていて妹よ 妹よ お前の木琴がきけないお前はいつも大事に大事に木琴をかかえて学校へ通っていたね

暗い家の中でもお前は木琴といっしょにうたっていたね そしてよく こう言ったね

早く街に 赤や青や黄色の電燈がつくといいな 電燈がつくといいな
こう言ったね

あんなにいやがっていた戦争が
あんなにいやがっていた戦争が
戦争が 戦争が 戦争が 戦争が
お前と 木琴を 焼いてしまった

妹よ 妹よ
お前が 地上で木琴を鳴らさなくなり
星の中で 鳴らし始めてからまもなく
街は明るく なったのだよ
私のほかに 誰も知らないけれど

妹よ 妹よ 今夜は雨が降っていて
妹よ 妹よ お前の木琴がきけない



YouTubeのコメント読んだら、なんで雨の日は木琴が聴けないのか、、、と言う問いが。てっきり、七夕気分で星空でならすようになったからかなと思いきや、戦時中は灯りを点すと狙われるので雨の日だと夜は真っ暗になったからだったのか。想像しなかったわ、、平和ボケ。

赤や青や黄色の電灯ではないけれど、灯りを求めて、妹さんは星空に旅立っていってしまったのね。不本意な灼熱の焔に乗って。

こんな音楽も楽しめない時代が現実だった…改めて胸に迫ってきた。

しかも、亡くなってすぐに戦争は終わったんだ(´Д` )
これは、口惜しさにまみれないはずはない。この詞を吐き出すしかない悔しさが切々と突き刺さる。

なんで、原爆まで落とされないと自ら終わらせられなかったのか(´Д` )


あぁそうか、と立ち読み本を思い返しました。以前紹介して頂いた小室直樹『日本教』でも語られていた故 山本七平氏。
夏目漱石同様、西洋のシステムをカタチだけ導入しているという指摘です。
良し悪しではなく文化なので念の為。タテの西洋、ヨコの東洋。尖閣騒動ではないですが、占有、利権独占という概念も西洋譲りらしいので。



『なぜ日本は変われないのか』(山本七平/さくら舎)

「日本型民主主義の構造」なぜ、日本は政権交代しても変われないの?

組織は目的のため、家族は存続のためにあるが、日本には組織(システム)という概念はなく、あるのは「組織的家族(システマティック・ファミリー)」である。そしてその「組織的家族」は「運命共同体」に転化し、組織がその組織を維持する能力しかなくなっても存続していくという。

日本軍がまさしくそうだったんですね(´Д` )

ムラの視野狭窄は必然。


組織という名前の家族を維持する為に、大切な家族が失われたという話でした。

妹よ。


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株取引の流れ

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
by 株取引の流れ (2012-11-20 18:42) 

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