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映画『ホテル・ルワンダ』隣人を監視しろ [movie]

20年前の今日悲劇が始まりました。
ラジオで煽られ虐殺を始めた隣人~_~;

評価ランキングで上位にあったので、なんの先入観もなく選んだ一作でしたが、当たりでした!

異常事態でも、人道的に行動した臨時支配人の実話です。

94年、アフリカのルワンダで民族間の対立が大虐殺に発展し、100日間で100万人もの人々が惨殺さる中、ルワンダの高級ホテルに勤めていた一人の男がホテルに1200人もの人々をかくまってその命を守り抜いた。この実話を「父の祈りを」でアイルランド紛争を描いた脚本家テリー・ジョージが映画化。主演は「トラフィック」のドン・チードル。国連兵士役でニック・ノルティ、報道カメラマン役でホアキン・フェニックスが共演。[映画com解説]

『ごちそうさん』で描かれた戦時統制下でも身の振る舞いをどうしたものかと考えさせられました。「おかしいと思ったら、いわなあかん。無力な大人の責任や。偉い人はそれをいわせなあかん。どっちも無責任やったんや。」
おかしいと思ってるうちに、異常事態に転がるのはどこも一緒なんですね。

ラジオで煽られ、おかしくなる隣人。
「油断するな。隣人を監視しろ」を合言葉にジェノサイドに突き進む。
こんなとき、自分ならどうする?と考えてみたいです。

こんな異常に世界中が黙っているはずはないと思われたのですが、決死の報道にも他人事の私たち。国連は静観していたのですね。

静観はルワンダに経済的な利用価値がなかったからなんでしょう。東北で震災の復興が進まないのもそういう理由が本音ですし、いろんなことの縮図も描かれているようです。

そして、報道をみながらも「酷いね」とディナーを続けた私達ですが、今の日本はほんとに大丈夫なんでしょうか?
ネットに煽られ『アンネの日記』が破られた事件は予兆と捉え、危機感を持った方がいいのかもしれません。混乱時、国内でも風評がもとになっての特定の民族の虐殺がありましたし。

史実から学ぶのは大切なこと。

どこでもジェノサイドは起こり得る。
映画を観て身に近づけて、しっかり考えることは大事ですよね。自分だったらどうしただろう。残虐な場面も控え目ですので中高生でも大丈夫。テンポもいいのでオススメですよ!

image-20140407080747.png

【追記】
何にも知らなかったんだなぁ。民族紛争って怖い…って思っていたら、民族のくくりなんて、ある程度勝手に作れるものだと思っていいんでしょうね。日本国だってね。
フツ族とツチ族は人種も言語も文化も宗教も同じで、ルワンダがベルギーの植民地になったときに、わざわざ分割、対立させて統治する手法をとるために、農業と遊牧などの職業などによって適当に分けたんだとか。はぁ?  意図しないで所属しているのに、くだらない怨念のハケ口にされていい迷惑。理不尽な怨念や、理不尽な統治や一部の金儲けの為に利用されて、惨殺される無念。わざわざ対立すること、させられることの無意味をここで学んだ気がします。



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