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アカボシゴマダラチョウの分布って [自然]

昨年の夏、自宅の自転車置場で発見した可愛い幼虫の正体は???ブログにアップした折に、アカボシゴマダラでは?とコメント頂きましたが…果たして!
その通りでした。でも…その結果は

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父にアカボシゴマダラでは?というと、おかしいなぁと言う。

で、父が出してきたのはこちら
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いつの???
昭和35年発行、昭和47年8刷の『原色日本蝶類幼虫大図鑑』

分布は「日本では現在のところ奄美大島にのみその生息が知られる。」とありますね。

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で、とりいだしたるはもう一冊。

『原色日本蝶類生態図鑑』
昭和58年発行 平成10年4刷

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こちらも

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分布は「国内では奄美大島とその属島および…」とあり、関東ではいないはず。

何が起こってるんだ?

ネットで検索してみると…

http://homepage3.nifty.com/ueyama/shubetsu/tateha/akabo/akabo.html

日本に生息するアカボシゴマダラは、ほぼ奄美大島のみに限定されていました。そのためにずいぶんと憧れていましたが、最近、中国大陸亜種が、神奈川県鎌倉市で放蝶されて、関東一円に広がっています。そのために、本来生息しているゴマダラチョウの数が減っていると言われています。

とありますね…。

◆国立環境研究所 侵入生物データーベース
いるいる…。
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判別についてはこちらのブログがお詳しい。
アカボシゴマダラの幼虫は、尾端が離れておらずに背中の突起物は三対めが大きいんだとか。
http://hirokou.blog.so-net.ne.jp/2010-11-17

日本古来のゴマダラチョウがまろやかな形なのに中国産のアカボシゴマダラはトゲトゲしてるわ…。


アカボシゴマダラは1995年観察されてから、このところ関東で急速に増えてるみたい。
ゴマダラチョウにとっては大迷惑。
憧れが何を産んだのやら。

本当に人間って欲望の為に勝手なことばかりしてるなぁ(´・_・`)

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春分

外来生物は困ったことです。
でもコジュケイの声はすでに生活の一部。トキはどうするのかと言う議論はないのかとか。草たちもフジバカマでさえも外来らしいし(そしてその上絶滅危惧状態)。扱いきれない思い。
人間の悩ましさを思うところは同じです。
by 春分 (2013-04-21 21:04) 

りあむ

兜をかぶったような すごい角。でも私、もう触れません。子供の頃は平気だったのに。(^^ゞ
by りあむ (2013-04-22 21:29) 

あゆこ

春分さん…>_<…
困ったことですよね。今日は『ながみひなげし』の駆除でくたくたです。こんなに外来種のオレンジに染まっていて、由々しき事態だと思っているのに危機感をもたない人が殆どで…。あ、愚痴らないでちゃんと発信することにします。トキもフジバカマも、コジュケイも…f^_^;以前、紅雀を見かけた時は可愛くて微笑ましかったです。
要は侵食の脅威を持っていたり、見かけが悪いと排除の方向に行くのかも? ともかく在来種が不憫です。
by あゆこ (2013-04-23 21:44) 

あゆこ

りあむさん^o^
わかります。触れるのはちょっと…ですよね。幼少の折、実家は座敷で養蚕していた時期もあったので蚕を触るのも仕事のうちでした。なのに私も今は無理!ぶにょって感じが普段の生活になさ過ぎますよねσ^_^;
外見の凛々しさといったら、身近に造形美があるではないか!と思いましたよ〜。
by あゆこ (2013-04-23 21:53) 

hirokou

あゆこさん 初めまして。
リンクありがとうございました。

父は虫好きなのですね(^^)
2冊の図鑑なかなかのものです!

アカボシゴマダラは人為外来種ですが、現在駆除に対して賛否両論が聞かれます。私が以前勤めていた公園では徹底駆除、現勤務先では静観です。チョウに罪はないけれど、本来いないものはやはり・・・というのが私の考えなのですが、難しい問題ですね。
by hirokou (2013-04-26 19:33) 

あゆこ

はじめまして。コメントありがとうございます。光栄です!
了解もないままのリンクで…そこまで詳しくありませんのでコメントも恥ずかしく、失礼致しました。

父は蜘蛛が専門ですが、地方紙の自然編などを手がけていたり、と手広いようです。なかなかですか?父もにんまりすることでしょう!

勤め先によって対応が違うのですね。
外来種については、日本古来のサンショウウオが獰猛な中国で揉まれてきたサンショウウオに追いやられていることを思い出してしまったり、人種問題に結びつけてみて、いやいやいかんと思ったり、映画の『第九地区』を思い出して安易な駆除はどうだろう、と思ったり、今日も、荒れた隣の駐車場のながみひなげしを一人で草むしりをしながら、万遍なく散る小さいひなげしの多さにうんざりしてしまい…人間活動も一種の自然なんだろうな、と思ったり…
専門外ながらも考えてしまいました。

環境を管理する立場ですと、こんなものではない葛藤があることかとお察し致します。難しいながらも、考える機会のあることが大切なのだと思っています。日常生活では、なかなか発信できませんがf^_^;
by あゆこ (2013-04-27 22:50) 

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