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『青い鳥』重松清×阿部寛[映画] [movie]

いじめ騒ぎが終わり、事なかれの体制のなか、立派な反省文を書いて反省したと思っている僕たちの前に吃音の先生がやってきた。

その先生はまず、いじめで転校した生徒の机を元に戻させ、机に向かって「野口くん、おはよう」と挨拶をしている。気持ち悪い。俺たちに対する罰なのか。もう、終わったはずなのに。忘れたいのに。

吃音の先生は少ない言葉を絞り出すように生徒たちに語りかける。本気の言葉は本気で聴いて欲しいと。そして強制はしない。
わかりにくいその行動に苛立ちを見せる周囲。親、学校。ただ、生徒たちは消化し切れていない自分たちの心に寄り添ってくれていることに気がつき始める。加害者をはじめ…。

吃音をもつ重松清が現場の子供たちにしてあげたいことなんだろな。

その語りかけは鋭く現場に突き刺さるよう。これは大津事件の前に公開されている映画なのに。いじめの問題は既視感が何回も繰り返されている。教育関係者は観るべき映画なんじゃないかしら。

言葉を扱う作家として、教師から強制されて書き直された[立派で道徳的な]反省文をとても虚しく受けとめているのが痛いほどわかる。若い先生に「書き直させるほど生徒が見えなくなってくる。正解を求めているだけ。」と言わせている。形式的な反省の仕方を教え込んでどうするというのだろう。なかったことにするのが大人の儀礼だと教えたいかのよう。

形式の言葉が染み込んだ生徒には、先生の言葉が届かない。そんな描写があったようにみえたのは気のせいかしら。

自分が追い込んだのかもしれないと悩み始める生徒役、本郷奏多君の言葉は追い詰められた悲壮をもって、心を強くえぐってきた。
「人をキライになるだけでも、いじめですか?」「だって、笑っていたから」

考える、逃げたい、考える、消したい、考える、考えた先に、そっと差し出された先生の言葉を聴いて、私も思わず涙がぼろぼろ…。

本郷君は、先生の少ない言葉をすくい取るようにして、先生の思いを自分のものにする過程を静かに表現していました。

原作は読んでいないのだけど、映画だからこそ説明の少ない臨場感を持っていた。居場所を作るためにかりそめの姿をした友達たちの言葉と表情から、吃音だったり表現がうまくできない人の少ない言葉と表情から、本当の気持ちが読み取れるかどうか、を試されている気がした。

そして、現場の人間たちは…私たちは、ただの『いじり』と片付けてその微かな声を聞き漏らしていないだろうか。かりそめの声に隠されることに甘えて、当たり前の光景にしていないだろうか。(『透明化』というようです。)

「人を軽くみる。ないがしろにする。それがいじめだ。それを見過ごすのもいじめだ。」教室だけでなくこの世の中で、その罪が軽くならないことを祈るばかり。

それから、言うまでもなく、阿部寛が作る、吃音者の作り出す空気と本気があってこそ成り立つ映画。阿部寛の押さえ込んだ演技も新鮮なので、そんな点でも観る価値あり。いい映画を観ました!

http://youtu.be/Bsrbx53z1Tk
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いじめを防ぐ集団作り。教育界は。http://anyuko.blog.so-net.ne.jp/2012-08-07 『多様な意見を』という杉森伸吉教授の進言はいじめから脱却する活路だと思えます。みんなが言ってるから…根拠がなくても空気に洗脳されやすい国の私達だからこそ。

立憲主義と中空構造 ◆総理大臣が立憲主義からの離脱を表明しても問題にならない国 [雑感]

この話は時事がよく整理できてます。
◆総理大臣が立憲主義からの離脱を表明しても問題にならない国

https://www.youtube.com/watch?v=G9_lN5S121k

宮台真司+神保哲生


日本で噴き上がる安藤美姫バッシングへの疑問も整理できます。
「それも生き方だよな〜」って感じだったのに、騒ぎ方がひとつの在り方に収めようとする圧力に感じられて参ってましたが、少しすっきり。


宮台真司氏が語るには、

米英仏などは、同性愛や公民権…激烈な人権差別があるからこそ、公共圏(言ってはいけない場がある)を樹立できているんだそうです。

かたや、激烈な差別がなくて空気のなかで解決できていたから、公共圏が樹立させられなかった日本。公共で言ってはいけない事とそうではない事の区別がついていない。

激烈な差別はないけれども、友達じゃないと差別する日本。他人は平気で罵倒する。それは年々ひどくなっていて他人への暴走は凄まじい。ヘイトスピーチも規制法を作らざるを得ない。自治できない。こんな情けない発想が公共の場に出てきてしまう。
そんな暴走を防いでみせるかのような憲法改正も、立憲主義を平気でなぎ倒すようなあり様…

そして、安倍さんによる立憲主義放棄宣言に対して、海外の記者はそれに気がついても、日本のメディアは取り上げない。

みたいな話でしたが、このまとめでいいかしら。


河合隼雄氏は、『中空構造日本の構造』で日本は相対の中で生きる母性社会であるからこそ、絶対的な中心を持ちにくく中空構造になる、と論じていましたが、繋がりそうです。

http://1000ya.isis.ne.jp/0141.html
■河合は日本が中空構造に気がつかなかったり、そこにむりやり父性原理をもちこもうとすることに警鐘を鳴らした。


『中空の部分にむりやり父性原理。』
まさにこれが、デタラメな発想の源なのでしょうね。


今までも会社も組織も全て家族という発想だった日本。統治権力が、勝手なことをする国民から『日本』を取り戻すという「目的」を手にいれた今、政府・企業・メディア・警察がその「目的」のために、お金に負けていき、次第に家族的一体感という『アイデンティティ』をもって意気揚々と勤勉さを発揮しているみたいに見えます。

小室直樹氏に言わせれば、また『日本教原理主義』の発動というところかしら?
倫理の為ではなくて、見える範囲でのご利益信仰。身近な人の利益の話で流される。

おまけにそれは、立憲主義から逸脱していると気がつかないままだからタチが悪そうです。国際的にどうだろうが、狭い家族のなかでの地位が確保されればアイデンティティは保たれるのでしょうけど。


仲間は大事にして他人は平気で罵倒する現象。この想像力の欠落した行為は日本人のタコツボ化が進んでいることの象徴に過ぎないのに、いっそう国家というタコツボを作り上げようという発想になっていてなんとも…。

そして、小さい家族に丸投げ=国家が公共サービスを放棄する為の布石ではありませんように。(国際的に…世界にはびこりつつある新自由、帝国主義には都合がよいのかもしれないですねσ^_^; 今の都合の為に将来を捧げさせることが得意です。)


家族(保身の為の組織を含む)の一体感【母性による包括】が精神性の原点である日本。河合隼雄氏の言うように、母性社会の精神性を持つ限り、中空構造になり、突発的でデタラメな父性原理を必然的に引き寄せる。

私たちはそういう民族だということを、肝に命じて知るべきだと思うのですが、どうでしょう。

これは自虐ではなくて、母性社会であることをアイデンティティとして確認するため、そして自分達の暴走を防ぐ為。
そして「おかしな他人が勝手なことしている」ではなくて、受け入れて考えるのが母性社会を生きる日本人の美徳のはずですもの。


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いろいろ〜ビオトープとアベノミクスと老子 [雑感]

・アベノミクス生活実感。

西友の売場では、スイカの産地が千葉に茨城鳥取に加えてアメリカ!のものが1/4。サミットはオーストラリア牛がたくさんあったはずなのに半分以上がアメリカ産。
TPPもまだなのにこの勢い。TPPではコメが一番心配されていて…田んぼの水が日本を冷却してくれなくなるってことですよね。
昨日は熱帯夜。
暑いのはイヤ( ;´Д`)


・ホウネンエビのいる環境は贅沢なのかも。ホウネンエビのいた田んぼもいくつかある田んぼの一部。農薬の有無次第という話でした(´・Д・)」やれやれ

・ねじれ解消???国民の自治活動と政府とのねじれが解消すればいいなぁ。

・憲法は主権をとりちがえてる人たちに触って欲しくないなぁ。

・原発存続、ウランの継続購入…原子力協定は安全保障と引き替え。日本の国土がどうなろうとアメリカ産は売れる。安全保障ってなんだろう。

・ジュースの瓶がかわいくて、296MLで280円と高いのに衝動買い。アメリカ産だけど。
瓶は棄てないで有効利用したいけどどうしよう。。口が狭いと食べ物系では液体しか使い勝手は悪い。あ、
ホウネンエビはメダカに食べられてしまうらしいので睡蓮鉢に入れられないから、この瓶に入れようと思ったのですが…。
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いません。田んぼをじぃっと大人がのぞいていると恥ずかしいのだけど、気にしないふりをして何分かのぞくのだけど、残念ながらホウネンエビはもう居ませんでした。

・気を取り直して、睡蓮鉢からもらったメダカの針子とアオミドロ少々だけを移し入れました。それだけのはずでしたが、意図しないままに貝も入って這ったり浮いたりしているし、ミジンコもいくつか上下左右して忙しそう。ミニミニビオトープになってます。
しかも、一週間で餌なしでも平気なのですね!?(・_・;?

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・管理はどうしたらよいものかしら。
ビオトープを意図的なお節介で、なし崩しにしないようにしたいところ。

そういえば、老子のリーダー論はこんなでした。

・最も理想的な指導者は、部下から存在すら意識されない。
(太上は下これあるを知る。)17章

・立派な為政者は、国民を統治しようとするときには、謙虚な態度で民にへりくだる。国民を指導しようとするときには、自分は後ろに退いていっこうに指導者ぶらない。
(聖人の民に上たらんと欲すれば、必ずその言を以ってこれに下る。その民に先んぜんと欲すれば、必ずその身を以ってこれに后る)66章


こんなふうにビオトープを見守りたい。そして、そんな為政者をいただきたいな。と漠然と思ったりするのでした。


 [自然]

今年はこんな感じに植えてみました。
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手前からミニトマト、きゅうり、フェアリーフラワーに落花生。きゅうりは2日に一度に一本ですが、いい感じに収穫できています。
ただ、ミニトマトは…用水路の水を流し込んだ勢いで花芽が落ちてしまって収穫はまだ二個^^;
私は何を本末転倒なことをやっているのでしょうか。

今年もカエルが遊びに来てます。

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大きなきゅうりは…
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塩麹で煮てみました。


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それから、香しいジャスミンとセントジョーンズワートという鬱々した時に効くハーブも植えてみています。癒し系も大事!


そして、田んぼでは…今年はホウネンエビをたくさん見かけるような。
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鴨も当然、飛んで来ています。
今、ぐわぐわとなにやら鳴いていますが…
夜はカエルで騒がしく、昼は鴨で少し騒がしいこのところです。
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憲法って?宮台真司さんの話がわかりやすい! [雑感]

憲法って、民主主義=自治を守るもの、のはずなんですね〜。

頭のいい人はわかりやすく説明してくれるから、スッキリします!


ーーーーー引用開始ーーーーー

宮台真司が語る【改憲派だけど96条改正に反対する理由】
http://radiotalkrecording.blog.fc2.com/tb.php/137-83105595


宮台 あの、憲法って英語でConstitutionです。法って言葉が入っていません。
みんなで統治権力をどのようにいただくのかとういのを契約し合ったものっていう意味なんです。

荒川 いただく?

宮台 うん。簡単には[自治]

僕たち民主って言うでしょ? 民主の本義は多数決ではないんです。自治なんです。自分たちで自分たちのことを決めること。これがね、民主主義の本義なんです。


で、自分たちで自分たちのことを決める。えー、そこに、統治権力が勝手に介入してこられてしまっては自治が成り立ちませんよね。

だから統治権力が介入してはいけない市民たちのコミュニケーションの領域を定めたものが、これが人権規定なんです。

えぇ、人権ってのは、天賦人権論(すべて人間は生まれながら自由・平等で幸福を追求する権利をもつという思想。)うんぬんかんぬんってのは実はどうでもよくて、その本質的な機能は、もう一度言いますよ。

自治に国家権力が勝手に介入できないようにするためのものなんです。


荒川 それが立憲主義(政府の統治を憲法に基づき行う原理)ということに繋がるわけですね。

宮台 人々の自治に介入してはいけないという風に統治権力を制約する、言わば総合的な契約をしている、これが憲法なんですね。


ーーーーー引用終了ーーーーー

宮台 真に賢明で愛国の志ある者は、日本がいかにダメかを徹底して教わればこそ、頭脳を振り絞って渾身の力で国の舵を取ろうとするよ。僕も極右師匠・小室直樹に「日本人のダメさ」を徹底的に叩き込まれて愛国者となったの。

【小室】空気読めよ~。日本人の宗教観とは。
http://anyuko.blog.so-net.ne.jp/2012-06-03

そんな彼だから信用できます*\(^o^)/*



憲法とは…世界の法治国家、民主国家の常識なのかもだけど…。
政治家も含めて、知らない人が多いのは怖いことなんじゃないかなぁ。

このラジオシリーズはとにかくわかりやすいです!!!感謝☆


こんもり紫陽花 [自然]


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今年の紫陽花は背丈が長くなっています。なぜなら昨年剪定をやめてみたから。花が終わって直後の剪定の寂しさに耐えられなかったからなのですが、背丈が長いと今日みたいな雨降りでは垂れ下がって変な隙間が…。今年はばっさりいきましょう。ここで宣言。


前からみるとそこそこですが、横から見るとスキマがかなしく目立ちます。
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紫陽花は土壌のペーハーで花の色が決まるとのこと。酸性を示す青の花が多いのですが、少し赤みのある花も混ざっているので、土はどうなってるのかしら?

そしてまた三日経った今日は、またまた花が開きました。

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玄関にも…

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穴あき剣山にさしてあるので、紫陽花はひたすら大きい…。

家にもたくさん飾って花を減らして剪定しやすくしたいのですが、洒落た花瓶がないのでした(´・Д・)」






ミソハギとヌマイ @睡蓮鉢 [自然]

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睡蓮鉢用にミソハギとヌマイ購入。

四月にワイヤープランツを刈り込んだら陽が当たりすぎたせいかアオミドロの発生とともに冬越ししていたメダカが全滅(°_°) 気落ちしてましたが水草も買って気分一新!思い切って鉢も磨いて二年ぶりかな、水換えしよっと。

思えば、陽に当たっての失敗が多すぎます!軟弱な餌キンなのに四年も生きてた金魚のギョンキー(*_*)と用水路で採取して三年生きてたヨシノボリ君も旅行から帰ったら日囲いが外れていて、どろどろの中で死んでしまっていたこともありました…>_<…
今の位置じゃなくて窓際のコンクリートの上に置いてあったから、水温があっという間に上がったんだろな。8年前の話です。

ギョンキーはマツカサ病を塩水で克服させてのつきあい。ヨシノボリ君はふだんは水底に隠れているので、年一回の掃除の時、ネットに引っかかって元気にしているのを見つけては、あぁ、見えなくてもしっかり生きていたんだ、と見る機会が希少だからこそ愛おしい存在だったのに…。写真撮っておけばよかったなぁ。

それから、ホテイアオイは去年気味が悪いほど増えたのでやめました。去年はカエルがホテイアオイに何匹も登って嬉しそうにしてたっけ。ホテイアオイを糞だらけにしながら(笑)
でもそんなサービスは今年はおしまい。

そういえば以前、睡蓮に入れた油カスが原因で越冬していたメダカが居なくなったような。今年はまだ生物が居ないから油カスを入れてみたんだけどいつから生き物が飼えるんだろう(*_*)

Sigur Rós - Vaka [music]

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ピアノにのせて儚く揺らぐ声。郷愁を誘うアコーディオン。ヨンシーのゆったりとした高音が重なっていくさまに震える。

毒マスクを付けて野外で遊ぶ子どものPVから察する絶望と希望は、ゆったりと静かに状況を受け容れている自然のありようとおなじなんだよというよう。

形而上的な西洋の思考から離れたところにあるであろう地熱の国アイスランドから届いた世界観は、絶望と希望とそれを介さない自然全てを内包する芸術として静かに胸に染み入ってくる。

Sigur Rós - Vaka (Untitled #1) (Live @ Brixton Academy, London, 07.03.13)
https://youtu.be/67OUk_5S5Sg






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sigur ros - untitled #1 (vaka) official PV
https://youtu.be/P0AZIFmkogY



sigur ros live @武道館 2013 [music]

5/14 念願のシガーロスLIVE。
summer sonic2012でアイスランドに連行された感動を再びとばかりに当然のように入手したチケット。財布に入れ続けていたのでチケットを見ては、サマソニ(summer sonic)でのアンセムとアンビエントな映像に覆われた幽玄な雰囲気を思い返していたのですが…。

シガーロスからの新曲到着メールで一変。凶暴性を臆せず全面に出しこんだ映画のテーマソングのような新曲。しかもLIVE一ヶ月後にあたる6月発売の新譜も同じくアグレッシブになるようなニュースも…。
じゃあ、LIVEはどうなるの?
想像を書き換えなければならなくなったのは…あ、以前書いてましたっけ?

Sigur Rós - Brennisteinn https://youtu.be/Oc6zXSdYXm8

映像にしても、サマソニのアンビエントな映像と新曲PVのアンドリュー・ホワンの描くハリウッドばりのゴージャスな映像がどうしてもマッチしてこない。

LIVEでの配置は?どうするつもりなの?と期待と心配半分で、LIVEまでの日々は、財布のチケットを見てはあらん限りの想像してみていました。想像を楽しむ為に、というか実際、音を聴く精神状態になれなくて、もちろんLIVE動画やセトリも予習なしの平日参戦でした。

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そして、待ち兼ねた当日。
武道館の二階席、南西ブロックのやや前より。
視覚にはアリーナに集まる方々や四角く薄い白い幕で覆われたステージにスクリーン。サマソニと大違いで何もかもが情報として楽しめそう。この会場ならではの贅沢です。

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7:10くらい?暗転して聴きなれない曲が。しょっぱな新譜からで新生シガーロスの予感。けれども、視覚は幽玄そのまま。幕内部のドライアイスと光の効果で、実態の曖昧な人の姿が幽霊のように蠢いて見えます。スクリーンに映る映像も単色。粘菌が放射状に占有地を拡げていくようで、前回同様生物を模したアンビエントな世界。

と思いきや、そのスクリーンには大写しの演者がどわんと映り、巨人に対する根源的な恐怖で身構えさせられる。色も配置される。
こんな四角い薄幕をスクリーンに使う発想はどこから? 藝術です。

そして、このままこのアートのままでもよいなと感じた瞬間、薄幕が落とされて明るく実態のある人間が目に入ってきました。
これもまたホッとして、演出に振り回される至福に浸ります。

ところが隣の女性がスマホでシャッター音を鳴らしながら撮影していて(T_T)気になることこの上ないので手で訴えておきました。迷惑…そして彼らに失礼。

その後、後方横長なスクリーンは真っ赤に染まっていって…お馴染みのPV。サマソニでは披露されなかったVAKA。毒マスクを付けて野外で遊ぶ子ども達の姿が映されます。
sigur ros - untitled #1 (vaka)
https://youtu.be/P0AZIFmkogY

そして、また聞いたことのない新曲。民族金属打楽器を左右に配してはさみうちなんて鼻血もの。ワールド好きにはたまりません。打楽器の名前がわかりませんがチャイナドラ、タイコング?東南アジアの祭りの神楽のようでアイスランドではなさそうです。
こんな分け与えてくれるグローバル化は好き。


天国にいるかのように響くグロッケンから、轟音へと転回していく構成の妙も魅力なのだけど、二階席からなので、演者をみるだけで視覚からも曲の変節が感じ取れて鳥肌もの。
Sigur Rós - Sæglópur
https://youtu.be/cZUy8-zX67c

ただ、音はサマソニの時のように楽器毎の明確さをもって感じられません。サマソニの時はホールというより限定された視覚のなか、サントリーホール以来の音の粒感に心震えていたのだけれど大ホールだからしょうがないですね。もちろん今回は低音の振動が建物内の全てをビリビリと震わせていて高揚するのに十分です。

光の演出も素晴らしく、例えばオレンジの光を階段状に配していて、それはまるで燈明で、『Varúð』のPVの延長のようでもあったり、音楽が何かを祈る儀式の為のものになっていって、ヨンシーの天使の声が捧げもののようになっていました。


このところアルバムを出す度に新曲が浮いたように感じられる彼らで、明るく派手め(後半はいつも通り)な『残響』→実験的で地味な『valtari』→今回の激しい『クウェイカー』と毎回反動をみせる変節。
サマソニは地味な『valtari 』からの曲を浮かせない為に全面アンビエントにしたと思ってましたが、今回は新曲が4曲あるせいか、地味な『valtari』からの『Varúð』もすっかり馴染んで聴こえてきます。そしてサマソニよりずっと明るい仕立て。

セトリは、新曲や少し凶暴な曲なダーク色を明るい色合いのアンセムに挟みこんでの配置です。安心出来るアンセムは例えばこんな感じ。

Sigur Rós: Hoppípolla - Með Blóðnasir, HD center rail Madison Square Garden NYC NY 2013-03-25 https://youtu.be/ZIS53xPOT7c
(LIVE動画ネタバレ注: この動画でも観客席を煽ってる^^; けどこんなテレテレした煽り方じゃなくてもっとウキウキな感じだったような)

少し前に観た映画『幸せへのキセキ』で聞いた時の多幸感も蘇ります。

あと、映像も相変わらず斬新。色彩豊かで、色の粒が飛び交う映像をRO69で粉川氏がポロックのようと称してましたが、私は飛んでゆく胞子を思い起こしてしまい、映像に音が魂を入れ込んだ結果として、やっぱり有機体のイメージです。

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特に粘菌の、時にはアメーバのように、時には胞子を飛ばす植物のように成長と環境で変化をみせるさまと映像がつながります。自然と生命が呼応して生きている=本来の姿でいられる。そんな生命の喜びを分け与えてもらえてるイメージでもあったりして。

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また、10曲目の新曲では、残忍なギターの響きと吹き飛ばされる車(原水爆実験)の映像との融合が人間のやるせない本質をグサリとえぐってきます。かと思えばポリス色?赤青黄色が鮮やかでした。

そして新曲『Brennisteinn』ではPVを彷彿させる映像とともに独特の世界を際立たせます。以前の日記では…

◆Sigur Rós - Brennisteinn

凍てつく音に加わる疾走感。
単調が重層を産む中、ふいに儚くて透明な歌声と軋んだ音が交錯しながら飛び交ってみせる。絶妙だ。

暴力と救済を二律背反で併せ持つ自然の有り様を、そして人間の原理的な感情の有り様を描いているようでもある。

新譜からの一曲。新譜は激しさをより回帰させるのだろうか。http://sigur-ros.co.uk/kveikur


などと単調が重層を産んでいると書いてましたが、音色の複雑さは単調と程遠いものでした。バックのホーン、弦楽器兼コーラスの女性陣の忙しさを見ているだけで複雑さを物語っていて目まぐるしい〜。

アンコールをはさんでのラストは定番のラストソング『Popplagið』。Sigur Rós - Popplagið live 2013 ITALY
https://youtu.be/yyxdUdc45zs (LIVE動画 ネタバレ注)

轟音を飽きさせずにいつもの世界観にじっくり引き込むこと長い長い!セットリストを見たら15分も。この後はどんなヒット曲も思い浮かばない。ラストだ…。でも、これで満足。
そんな気持ちを呼ぶラストでした。

あぁ、観てよかった…>_<…

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[追記]
vakaを思い出したら鳥肌が。ゆったりめの音調がたまりません。
終わった直後にアリーナから「愛してる!」の掛け声! 間が良くて達人技。アリーナだからこそ言えて羨ましくもあり日本語通じないよ、とつっこんでました。ちなみに愛してるをアイスランド後でÉg elska þigというようです。誰か言わないかな。自分では読めません!?(・_・;?

Svefn-g-englar のソナー音に合わせて燈明が星々みたいにまたたいて野外にいる感覚になりました。いろいろ味合わせてくれます。
また観たい…>_<…


壊れゆく日本という国 [雑感]

新聞ため読み。オピニオンリーダー内田樹さんの取りまとめが見事です。引用Blogもチェックしました!

「企業利益は国の利益」犠牲を迫る詭弁を与党が後押し 国民の末期を官僚もメディアも嬉しげに見ている 。

http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/1f42a8a0ad8471524c164419dc3b68f7
【引用開始】

 「国民国家としての日本」は解体過程に入った、というのが結論です。そもそも国民国家というのは、1648年のウェストファリア条約のときに原型が整い、以後400年ほど国債政治の基本単位であった。しかし、政府は国民を「身びいき」することをやめて、グローバル企業の利益を優先するようになってきた。
 政府がグローバル企業の利益を優先させる具体例は、     

原発を再稼働させて電力価格を引き下げようとする「製造コストの外部化」                         
高速道路を縦横に走らせる「流通コストの外部化」                     
英語が話せて辞令1本で海外勤務もさせられる使い勝手のいい若年労働力を供給させる「人材育成コストの外部化」 
        
汚染された環境を税金を使って浄化させる「環境保護コストの外部化」                
などです。「外部化」というのは、税金を使って企業の利益になることを代わりにやってあげることなのです。

 つまり、グローバル企業の側から見れば、国民国家は「食い尽くすまで」は使いでのある「資源」でした。政権与党はそのことを「企業利益は国の利益」という詭弁で、国民に犠牲を迫ってきた、と指摘しています。
 内田さんによると、「ケネディのスピーチの枠組みを借りて言えば、『グローバル企業が君に何をしてくれるかではなく、グローバル企業のために君が何をできるかを問いたまえ』という時代」なのだそうです。
そして「日本のメディアがこの詭弁を無批判に垂れ流していることに私はいつも驚愕する」とも記しています。

 筆を進めて、「私たちの国で今行われていることは、つづめて言えば『日本の国富を各国(とくに米国)の超富裕層の個人資産へ移し替えるプロセス』なのである」と、喝破しています。

 さらに、「現在の政権与党の人たちは、米国の超富裕層に支持されることが政権の延命とドメスティックな威信の保持にたいへん有効であることをよく知っている。戦後68年の知恵である」とも。

 そうして、安倍政権の下で「国家の解体」が実態として進んでいることを、「政治家たちも官僚もメディアも、なぜかうれしげに見つめている。たぶんこれが国民国家の『末期』のかたちだろう」と、突き放しています。

 そのうえで、「この国民国家の解体は日本だけのできごとではない。程度の差こそあれ、同じことは全世界で今起こりつつある。気の毒なのは日本人だけではない」と、慰めてくれています。

【引用以上】

全文は…
http://thymeup.blog.so-net.ne.jp/_pages/user/iphone/article?name=2013-05-11


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経済が潤うと明るくなりますよね。株で儲かって安倍様々と言っている人をニュースが流す。原発立地時同様、札束で頬を叩かれて、あと先が考えられなくなっている事象に見えて興味深いです。

今日のテレビでコメンテーターは「安倍さんには経済を立て直してもらって、あとは外交をしっかりしてもらえば…」

と別物のように言ってますが、ナショナリズムと経済の立て直しも遠くから眺めると、全く同じもののようです。

メディアが近視眼的な視点を保ってしっかり並走しているから安定しているようにみえます。

既に日本のメディアの自由度ランキングの低さは韓国や南アフリカ以下と聴いていますが、どうなんでしょうか?




■次に、「靖国神社参拝」を当然と捉えたナショナリズムとグローバリズムについても考えてみました。

12月のBlog[成熟した社会の行き先は?]ではこうまとめました。http://anyuko.blog.so-net.ne.jp/2012-12-06
【引用】

原発という国策はじめ公共事業と徴兵で解消する問題は、ともすると国家が暴力と共生することで成り立つことを(更に)証明していくのかもしれない。

それら暴力との共生は低所得層の社会補償の代替機関として機能していき、高所得層の既得権益を充足させる。

いじめと救いがない交ぜの教室に似た平衡。大多数はそこそこ気分のよいものを充てがわられればよい。
暴力を監視するのが国民の役割と、社会学者、野村一夫氏は説く。http://www.socius.jp/lec/21.html
が、公の調和の為なら見て見ぬ振りが大人の振る舞いだと刷り込まれた日本人に可能だろうか。

【引用以上】


今は、暴力を監視するのが国民の役割で【憲法】が監視ツールのはずなのに、様々な詭弁が監視を解こうと必死です。

排他主義、人権無視のヘイトスピーチをする洗脳団体に、安倍首相は自粛を促せていませんし(FBでネトウヨに呼びかけると国会で宣言したにもかかわらず)、ヘイトスピーチを後押ししている証明をしています。


そして、[愛国心]を叫びながら米国の言いなりでもあります。「国民身びいき」のふりをして「米国帝国」システムの天下りを狙うかのようです。郵政民営化、番号制、経済徴兵、国際的に評判が悪かろうと米国のシステムを殆ど追随させようとしているのがその証明のようです。

そうそう、日本は成長してもらわないといけませんっていう米国のブッシュ政権時の財政官の手記が新聞に掲載されてて、安倍さんの主張と気持ちが悪いくらいそっくり。ブッシュ政権は経済学者フリードマン信仰で動いてたから、安倍政権がフリードマン路線を追従しているのがみえみえです。

[愛国心]を打ち出す理由はタカ派の政治家達の本質というだけでなく、暴力と共生して初めて成り立つのが国家だという側面を出さないと[国民国家]としての定義が崩れるからでもあるのでしょう。だから、国際的に恥ずかしくても[愛国心]は、すがれる最期の砦かもしれません。

プラス、内田樹さんの説も説得力を持ちます。

【文中引用】

この本質的に反国民的な要求を国民に「飲ませる」ためには「そうしなければ、日本は勝てないのだ」という情緒的な煽りがどうしても必要である。これは「戦争」に類するものだという物語を国民に飲み込んでもらわなければならない。中国や韓国とのシェア争いが「戦争」なら、それぞれの国民は「私たちはどんな犠牲を払ってもいい。とにかく、この戦争に勝って欲しい」と目を血走らせるようになるだろう。この「企業利益の増大=国益の増大」という等式はその本質的な虚偽性を糊塗するために、過剰な「国民的一体感」を必要とするということである。
 グローバル化と排外主義的なナショナリズムの亢進は矛盾しているように見えるが、実際には、これは「同じコインの裏表」である。

【以上 】


実際、ヘイトスピーチをする同じクチから「反原発は経済の足を引っ張る。国民一丸となって経済を立て直さねば。」なんて声も聞こえて来て気持ち悪くて仕方ありません。


そして、その振る舞いがアジア諸国への圧力として有効ともてはやされ、しっかり軍事経済に利用できるから国際的にではなくグローバル的に一石二鳥なんですね。


また、http://anyuko.blog.so-net.ne.jp/2013-04-13
多国籍企業は[帝国主義]的手法で侵略しているという意味で、グローバリズムはナショナリズムと思想的に融合しやすいということもありそうです。


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また、
http://t.co/LZNXgpT6pB
経済学者の宇沢弘文さんはこう述べています。

→フリードマンの市場原理主義は、経済学とは言えない一種の信念ですね。いまのアメリカの置かれている大惨事は、そこに原点があると思うのです。


市場原理主義も一種の[原理主義]に違いなく、日本の[宗教観]が様々な[原理主義]と融合しやすいという点にも根ざしそうです。http://anyuko.blog.so-net.ne.jp/2012-06-03

そんな原理主義の潮流と、富裕層に媚びてきた戦後68年の知恵に呑み込まれ、投票したい党がなくなっている現実に頭痛がします。




予想通り…
国家の暴力的な部分が予想していた通りに拡大させられて「グローバル企業」にひれ伏しているわけですが、全く嬉しくないです。暗雲の中に投入している気分です。

予想通りと言っていると「嬉しいんだろう」と叩いてみせるのも流行っているみたいですが、

これも下の■と同じで「心配する人は予想通りになると喜ぶから腐ってる。憂う人を非難すれば良い」ってパターンなんだと思っています。

■ ナチス政権下で国家元帥だったヘルマンゲーリングは世界大戦のあと「戦争を起こすのは簡単だ。国民に向かってわれわれは攻撃されかかっているのだとあおり、平和主義者に対しては愛国心が欠けていると非難すれば良い。これはどんな国でも有効だ」と述べたという。

どの国も一緒ですか?そして、日本人は原理主義に盲目に勤勉でした。
内田さん同様、慰めてくれていませんね。



ながみひなげしの草むしり [自然]


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毎年毎年増えていく雑草ポピー。
手入れしないとオレンジに覆い尽くされそうです。…ということで昨日は朝のひと仕事のあと七時半、隣の荒れた駐車場の草むしりを思い立ちました。

『ながみひなげし』とは
http://www.niaes.affrc.go.jp/sinfo/publish/niaesnews/090/09000.pdf
(農業環境技術研究所)

コンクリートでアルカリ化した土壌を好み一つの実に1600粒。車のタイヤで運ばれて、一個体から100 個の実をつけるので最大で一個体から15万粒の種子が生産されるという恐るべし繁殖力。

しかも、アレロパシー活性といって根の成分を抽出して実験するとで野菜の生育を妨げているんだとか。また、未熟な種子にも発芽力があり開花後の刈り取りは、かえって分布を広げる、とのことで要注意なんだそう。でも、放置して完熟させるのもなんだし、大規模な刈取りではなく草取りなのでお許し願うわ。


で、ここで躊躇。一人で抜かなくてもいいかも?
まるで正義の環境警備。デスノートの月君みたいに正義に駆られて行き過ぎてしまう変わった人かしら。でも運動がてらということで。

不動産屋と市に騒いで、広報にでも載せてもらって駆除すればいいよ、と妄想を膨らませてもみるけれど、おおごとになったことを想像すると立ち止まります。

過剰反応は無きにしも非ずで、じゃアスファルトだらけにすればって話も嫌いなんだった。訳のわからない農薬やら使えばいい、っのも違う。
『根絶やしにする為』なんて名目で効果と副作用の対比リスクもわからないワクチンを義務化する発想も散見されるし…そんなことになっても迷惑だし…
じゃ、やりますか。

と、除草ではなくて、思考だけ助走のスタートです。


20台分ある駐車場は舗装をしていない砂利面。これだけ広いので、じっくり観察できちゃいました。道路から一番離れた用水路まで蔓延っています。

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抜くのにちょうど良いと示されていた未完熟の状態(ロゼッタ状)も、たまにはあります。たったの四株。

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まだ花の咲いていないものは、首を垂れています。あとはだいたい実をつけていて完熟間近。
これは抜くだけ。

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根っ子は円錐状になっているので抜くのは容易いです。面倒になって先だけ摘まんでも根っ子まで抜けたりしました。


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途中で切れると、タンポポの茎を切ると白い汁が出てきますが、あんな感じで、これまた鮮やかな黄色い汁がじわりじわりとしみ出てきて、素手でちぎると手も真っ黄色になるくらい。根ごと抜くのを基本とした方が良さそうです。


越冬組のアマガエルもいました。
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ただ、困るのがこれ…
どうすりゃええん。

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ロゼッタ状にならないままに、一つの個体の大中小のミニチュア版が点在しています。

はぁ…


そういう時、面倒になると人は最もらしい言い訳を考えるわけです。
あぁ、蔓延させてしまった人間活動も自然の活動でいいじゃない。

野菜が育たなくなって困るのは人間の都合なわけだし、地球にとっての環境問題じゃないもん。

でもそこで思い直す。違うよね。人の手が入って保たれる自然もあるんだよね。精魂込めてきた畑に立ち入り出来ず…今はセイタカアワダチソウだらけになっている場所もある。
これ以上この雑草の種子を飛ばすのは辞めよう。

出来るだけね。


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ということで9時半には、40Lの5袋分。
無事、次の仕事に移れました( ´ ▽ ` )ノ
すっきり〜。

でもそれでは終わらず…夜、寝ようと目を閉じると、ひなげしがつくしのようになって立ち並んでいるところの残像が見えてきて…気になって寝られないのです。

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ということで、日記を書いた次第です。
参った〜f^_^;

春しか作れないもの。 [家庭内外行事]

三月はふきのとうで天ぷらと蕗味噌!
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ちょうど良い時期に実家に行かないと。
やっぱり長野のふきのとうが一番です。

四月は夏みかんでピール作り。
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パール柑と文旦でも作ってみました。パール柑は皮もすっきり上品かもしれません。

今年はわたと表皮で分けて煮てみました。

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友だちがイチゴのジャムを作って、物々交換。
こちらも美味しくて幸せ。幸福ではなくて口福の方。
お金のやりとりよりもずっと豊かだと、しみじみ思えます。

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クッキーにいれるには表皮のインパクトが必要ですが、おつまみにはわたを砂糖で湯がくだけのもので十分だと思ってます。色んなレシピをみると、どちらかを捨てていたりするので、勿体無い!砂糖は色が悪くなりますが三温糖の方が上品な味わいになるようです。

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さくさく薄焼きクッキーは頂いた茨城のピーナッツを砕いて入れてみました。ココナッツのトッピングは余分かな。

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冷凍のお惣菜もストック。
時間と集中力のあるときに作らないと。
あぁ、これは春しか作れないのではなくて、いつも作らないといけないものでしたσ^_^;

アカボシゴマダラチョウの分布って [自然]

昨年の夏、自宅の自転車置場で発見した可愛い幼虫の正体は???ブログにアップした折に、アカボシゴマダラでは?とコメント頂きましたが…果たして!
その通りでした。でも…その結果は

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父にアカボシゴマダラでは?というと、おかしいなぁと言う。

で、父が出してきたのはこちら
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いつの???
昭和35年発行、昭和47年8刷の『原色日本蝶類幼虫大図鑑』

分布は「日本では現在のところ奄美大島にのみその生息が知られる。」とありますね。

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で、とりいだしたるはもう一冊。

『原色日本蝶類生態図鑑』
昭和58年発行 平成10年4刷

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こちらも

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分布は「国内では奄美大島とその属島および…」とあり、関東ではいないはず。

何が起こってるんだ?

ネットで検索してみると…

http://homepage3.nifty.com/ueyama/shubetsu/tateha/akabo/akabo.html

日本に生息するアカボシゴマダラは、ほぼ奄美大島のみに限定されていました。そのためにずいぶんと憧れていましたが、最近、中国大陸亜種が、神奈川県鎌倉市で放蝶されて、関東一円に広がっています。そのために、本来生息しているゴマダラチョウの数が減っていると言われています。

とありますね…。

◆国立環境研究所 侵入生物データーベース
いるいる…。
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判別についてはこちらのブログがお詳しい。
アカボシゴマダラの幼虫は、尾端が離れておらずに背中の突起物は三対めが大きいんだとか。
http://hirokou.blog.so-net.ne.jp/2010-11-17

日本古来のゴマダラチョウがまろやかな形なのに中国産のアカボシゴマダラはトゲトゲしてるわ…。


アカボシゴマダラは1995年観察されてから、このところ関東で急速に増えてるみたい。
ゴマダラチョウにとっては大迷惑。
憧れが何を産んだのやら。

本当に人間って欲望の為に勝手なことばかりしてるなぁ(´・_・`)

アメリカバイデン副大統領の言う「新世界秩序」って? [雑感]

ん?アメリカバイデン副大統領の言う「新世界秩序」ってなんなの?

ふむふむ、『多国籍企業が政府にとって代わる世界統治体制』のことらしい。wikiを信じると陰謀説のひとつとはいえ、アメリカの方向性なんだとか。いかにも陰謀っぽい名前なのにニュースをみると信憑性が高まるから困る。

多国籍企業と相性がいいのは帝国主義。なるほど、『世界が軍事、経済ともに帝国主義に回帰しようとしてる』 と思えば、空気を読むのに長けている日本が右傾化するのもなんとなく納得する。安倍総理の「戦後レジームからの脱却」がほぼ帝国主義回帰でいいんだろうし。もっとも、日本経済の中核も多国籍企業なんだもんね。

『二分化して統治する』のも帝国主義の手法だしね。[ネトウヨは二分化部隊]と仮定すると、反朝鮮派のネトウヨがなぜ執拗に反原発も叩いてるのかがわかる。生活の鬱屈と、大日本帝国の全体主義に対する自主反省の不全にのって、おカネをまわすことを手伝わせているようだ。

全てがおカネをまわすことが優先か。医療格差の促進。憲法改正しての戦争。再生エネの投資に反して電力会社が送電網を繋がせなかったり…再生エネの拡大拒否もその一環じゃないといいけどね。
多数派の利益が「絶対」になり得る宗教をもつ日本。蝕まれても天災のように受け止めそうだけど。

まったく、イギリス帝国をイギリス連邦へ転換させたガンジーのような思想で、多国籍企業帝国の台頭から早めに切り抜けられないものなのかしらねぇ。



大日本帝国といえば…先の大戦。アメリカによる石油制裁がきっかけで真珠湾攻撃になって。攻撃を機に、戦争できる分の石油が送られ始めたという記憶が。もちろん、日本企業も儲けさせて頂いている。企業にとって国家は利用するものだったから「新世界秩序」なんて言葉は今更なのにね。この成功体験は根をしっかり持っているから、経済と軍事はやっぱりごちゃまぜに考えても良さそうだ。
食べ物が戦争のきっかけにならなきゃいいなぁ。

そして、続けさせられてきた戦争で喪ったものたちを忘れていいんだろうか。

帝国主義は勘弁して。





Atoms for peace のLIVEは… [music]

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イギリスのオルタナティブロックを代表するradioheadのフロントマン、トム・ヨークのソロアルバムをLIVEで再現するというコンセプトで始まり、トム・ヨークを含めて五人編成のスーパーグループ。

中心メンバーの二人が先ごろ行ったLIVEは…DJセットとそれでは収まらずに広がって行く映像と生歌ダンス付きのLIVEでした。なにこれ、浸れる…。

https://youtu.be/o90VsOopAws


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次回の来日公演は、新木場スタジオコーストという大規模ではあるけど2500人弱のライブハウスでの演奏。
三日間とはいえ、小さすぎる。

しかも、先の動画は洋楽レーベルを扱うホステスのこんなコメント付き。
AMOK by Atoms for Peace out NOW
For TOUR DATES & TICKETS go to http://atomsforpeace.info/
Live visuals from Tarik Barri
チケット宣伝の為のものなのね。まんまと策にはまってしまった…。
そんな人は私も含めて何人いるのかしら。
日本は洋楽離れといわれつつも、小さい箱で三日間ではチケット争奪は免れない予感も。
とりあえず先行抽選中なので申し込んでおきました。

LIVE内容はアルバムとアレンジが違って面白い!電子音だけは正直疲れるのだけれど、トム・ヨークのノリノリのみょうちくりんな動きが心を虜にするから気にならない範囲。音に呼応した映像も美しい。生でみない手はないのよね。せっかく東京に居るのだし…。いや、先ずは当選しないと。


それにしても原発事故で無用な被曝をしてしまった日本人からするとデリケートなバンド名
Atoms for Peace ですが、トムヨークはインタビューで「英国でも廃棄物はコスト高だから辞めたいけど次策がわからないから言い出せない」と応えてました。軍事と利権に引っ張られて、どうしようもない現実を見定める為の名前だから決して推奨してるわけじゃないです。
◎トムヨークインタビュー https://youtu.be/-cai_sn2-oA.

なぁんて、Atoms for Peaceの意味はここを見て始めて分かったのだけど 。http://t.co/uZMVE1qtA3
◎小沢健二「利権優先のビジネス界が原発を生んだ」とか「科学の暴走が原発を作った。ヒトとは悲しいものだ」とかいう、変な幻想を持っていたら、捨てた方が良い。原発問題とは軍事問題である。『うさぎ!』第24話 
傘がなくなれば雨も降らないのにね。

一番の原子力平和活動は太陽活動ってことで。


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こちらは太陽が銀河を秒速240kmで駆け抜けている(公転している)イメージ動画→ The helical model - our solar system is a vortex 

人間は壮大な規模の摂理に挑みながらも、所詮太刀打ちなどできなくて、どこか浅はかで、でも眩しくもある営みを繰り返しているわけですが、そんな現実を映したかのような音楽なので、少々暗さに滅入りながらも、すごいなぁと感嘆の声を漏らしたりするのでした。

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千鳥ヶ淵の桜 [自然]

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3/26 初めて桜の季節に行ってみました。
江戸川区球場に用があっての帰り道、桜の方が見応えあるという結果。鑑賞中、心はしっかり桜がメインになっていました。
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ライトアップの入口は結構な人ごみです。目に飛び込んで来たライトアップされた桜に浮かれて写真撮影。待ち合わせや打ち合わせや飲み物の心配で人がひしめいていて「まだ素晴らしい桜が奥にございますので先にお進みください」というアナウンス…。期待!

どうして去年来なかったんだろう。来年も来ないと。口々にこんな言葉がかわされていました。

満開の桜の下。見上げれば薄暗い空の青とライトアップされた桜色。下方には水辺の青と幹の黒、石の黒、垂れ落ちる桜の白。水に映る桜。ボートを漕ぐ音。

風情というのはこういうことなんでしょう!

行ってよかった( ´ ▽ ` )ノ

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映画『桐島、部活やめるってよ』 [movie]

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かっこ良いってなんだろう。
スクールカーストを意識する滑稽さに気がついた時、恋に振り回されている滑稽さに気がついた時、部活を通して好きなことに熱中できることが自分を救うことに気がつく。結果や見栄えじゃない。
表題の桐島の退部が「懸命」を反問している朝井リョウ原作の構成もすごいわけだけど。
人の評価を気にして生きることの価値は?
出来ることと幸せは同義じゃない。

万能な桐島と関わっていた面々は、桐島と関わることで得ていたステータスに気がついて慌てふためいて桐島を探し回る。学校という狭い世界だからこそ重要なステータス。あぁ、でもそれは社会でも同じで、一流企業のステータスが地に落ちたときのあがきぶりと重なるか。そのあがきのなかで、下層と認識している映画部の活動をどんなに邪魔しても何も感じない鈍感ぶりも。

学校の枠に収まらない「本当の自分」とやらを意識しながら、どこか自己プロデュースに振り回される矛盾。心の中で空回りする自意識。「かっこいいよ」という賞賛の実体のなさ。満たされない。気がつけた。
そんな心の情景が鮮やかに描かれる。

状況を角度を変えてリフレインする演出も巧み。直接的な説明を極力省いているからこそ、原作より毒がなくてメッセージにすんなり誘導される。純文学の正当な映画化だと思えた。

神木龍之介君の台詞まわしがいい[ぴかぴか(新しい)]
神木君は映画部の監督役。ゾンビ大好きぶりが面白い!信望する映画の代表として塚本晋也監督の「鉄男」が出てきたわ。いいとこきますね。(あら「妖怪ハンターヒルコ」も塚本監督作品だったのね!)

撮影の主題を決めるのに、先生がリアリティが大事とテーマを押し付ける、でも学生はゾンビの方がリアルという(笑)。大人と子どもの価値観の対比みたいなやりとりもあってリアル(笑)。青春ど真ん中だとリアルってどこか必要ないものかもね。

このど真ん中なリアルは学生にも支持されてヒットしたわけだけど。



Sigur Rós - Brennisteinn [music]

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Sigur Rós - Brennisteinn https://youtu.be/Oc6zXSdYXm8

凍てつく音に加わる疾走感。
単調が重層を産む中、ふいに儚くて透明な歌声と軋んだ音が交錯しながら飛び交ってみせる。
絶妙だ。

暴力と救済を二律背反で併せ持つ自然の有り様を、そして人間の原理的な感情の有り様を描いているようでもある。

新譜からの一曲。新譜は激しさをより回帰させるのだろうか。http://sigur-ros.co.uk/kveikur

MVの物語は不老を求めて人魚を貪り食した人間の不幸を描いた高橋留美子の『人魚の森』を勝手に彷彿。最後まで観ると惑星の崩壊なんて大規模な話なんだけど。グロテスクな実写版にするとこんな感じになるのかも。

グロテスクな母性といえば塚本晋也監督。シガーロスと監督のコラボも観てみたいな。



(不調で音楽はじめ必要以上の情報を受け付けなかったのですがこれを機に復帰できそう。こういう曲が体質に合っているのかしら?σ^_^;)

天地明察(映画) [movie]

天文と算術が大好きな碁打ちの安井算哲。将軍様の御前試合では予め示された展開を打つのが定例だったが、ある日真剣勝負を望み、初手で天元(碁盤の中央)に打ち下ろす。

自らの職に半ばピリオドを打ったと言えるのだけど、それは才能を開花させる序章だった。

地球が丸いことも公転も知られていなかった時代。吉凶を暦で決めていた時代。導入800年のうちに明らかにずれて来た暦を『改暦』する事業の責任者に任されたのだ!

当時、暦を司るのは朝廷。暦は利権も絡む。変化することを嫌う権威は、算哲らが出した結果に対して…。

さてどうなるのでしょう!

筋立ても単調なのですが、そこに至るまでの物語にどうしようもない失敗もあったり、夫婦愛もあったり、仲間と織りなす真実に懸ける科学へのロマンもあったり、と細部がとにかく飽きさせません。この後ネタバレ少々。

当時、こんな計測で?こんなことが出来てたの?って感じです。
全くすごい。歩測だよ。

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映画の算哲役は岡田准一君。天文や算術に対して犬ころみたいに喜んで夢中になる、好きで好きでたまらない好青年を爽やかに演じていてGOOD。

北極星の位置を測りに全国行脚する「北極出地」の仲間、笹野高史と岸部一徳演じる老人達がまた良くて思い返してはにやにやできるくらい。算哲が正しい答え「明察」を導いた時は「安井算哲、ご明察!主は天の申し子か?」と褒め称える様子が率直でとても気持ちいい!

ちょうど『僕と息子のアスペルガー物語』http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34699 を愛読しているのだけれど数字好きが集まる『ナンバー同好会』内で仲間への評価が率直なこと潔い。障害はさておき純粋な科学好きは率直な評価を表すのだろうな〜と想像してしまう。

あと、中井貴一演じる水戸光圀も魅力的。当時ワインを飲む情報通。ネパールに住んでいたという作者の冲方丁は黄門様のイメージがないからの書きっぷりだったのだけど、そのギャップが次作『水戸光圀』に繋がってるんだとか。(次作も面白そう。)

猿之助演じる関孝和の力強さもいい感じ。
あと、数学だけでも天文計測だけでも解決出来ない限界が訴えられたりして、まさに現代の天文学と物理学と数学の補完関係を示していて、、、だよね〜って頷ける。

朝廷のメンツも配慮する幕府や民衆の描写も小説とはいえ、さもありなん。

冲方丁さんはあまり知らないけれども発言もとてもリベラルで好感度大。江戸時代は女子含めて算術が娯楽。今でも数独が流行ってる。算哲を産んだ土壌がある。そんな国民性を持つ日本人に対して、リーダーは「俺がやってる」じゃなくて「この指針で行こう」と示すだけで国民は問題を解決するはずなのに、今は萎縮させる方向。リーダーに全てを任せるんじゃなくて、自主的な動きをしやすくしてくれるリーダーを選びたいですね。とのこと。

サッカーなでしこジャパンの佐々木監督と同じこと言ってますね。がっちり合致!
リーダーは主役になるな。「引き出せ」
うん、日本人にとって強烈な自我の確立は大きな課題じゃないかも。


あ、あと宮崎あおい演じる妻のえんとの描写も微笑ましい。


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そして、この映画、セリフがまたいいのよね。

初代会津藩主 保科正之
「安井算哲、天を相手に真剣勝負みせてもらう。」
「御意」

安井算哲「天の定石を正しく掴み、天地明察を成し遂げなければなりません。」

建部様「あまねく星々を…この両の手に」
(ビッグバン直後ならできるね!)
あぁ、ロマンチック。

そして、音楽は久石譲。
千と千尋っぽいのがまた楽しかったり、しっかり映画の世界を盛り上げて、私達を星々に近づけてくれています。

観て良かった!


天地明察予告
https://youtu.be/dIsT6NWz-3E

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Hostessclub weekender at Tokyo, Zepp Diver City 2/2.2/3 [music]

大手レコードレーベルのHostess が開催するプロモートフェスに初参加してきました。2.6.11月に開催していてなかなか面白そうだとは思いつつ二の足を踏んでましたが、今回のラインナップの良さに思わず踏み込んでしまいました。しかも2日間も!

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ぐったりするかと思いきや1会場なのでガツガツと行ったり来たりの移動も無いし、1アーティストも程々の長さだし、セットチェンジ中は施設内のフードコートでゆったり座れたり、等身大ガンダム見たり、HMやforeverなどのショップで癒されたりでそこまで疲れずに音楽を楽しめました♪
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一日目は、先ずBand of Horses 。予習で気がついたのですが「Is There a Ghost 」がipodに入ってました。
https://youtu.be/JK716RqoUms
アルバムは2007年2nd『シーズ・トゥー・ビギン』と2009年3rd『インフィニット・アームズ』で予習。2nd>3rd
カントリーの落ち着きやら拡がる大地と透明感とが同居。LIVEはどっしり地に足のついた演奏でしたね。

しかし、始まる時間ぎりぎりに着いて、ワンドリンク制なので氷無し(お腹冷えちゃうので)ライチサワーを頼んで会場に入ろうとしたら、入口に[会場内では飲食禁止]の貼紙。慌てて飲み干したのはいいのですが、すきっ腹に、氷無しの割にたっぷり入れてくれたサワーを一気に流し込んで祟られない訳はない。まんまと途中でヘロヘロ。外人さんなんか出てはビールを持って入ってきてたけどね。確か貼紙は日本語か!ならしょうがないかと思いつつ、ヘロヘロ…。地に足ついてない。


その後はVampire weekend。三年前より骨太に聴こえたのは、会場が良いせいかしら。いやいや、スキルがあがったからかな。ドラムがリズムの小気味良さを力強く引き立てていたし、LIVEならではの音を存分に鳴らしてました。
そして、アルバム2枚しかだしてないのに、どの曲もスマッシュヒットソングばりに個性豊かだなぁと改めて!
舞台セットの背景はドラクロワのような絵。ColdplayのVIVA…目指してるのかな。 新譜からは一曲。新曲チェックでは単調だなぁという印象だったけどLIVEはそんなことなくて安心!会場も人がみっちり、盛り上がり加減もいい感じ。ラストは「新しいアルバム出すからまた来るね。じゃ、これでグッバイソングだよ。」って言っていた気がするけど「また来るね」は幻聴?

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Vampire Weekend - A-Punk
https://youtu.be/XC2mqcMMGQ

Vampire Weekend - 'Cousins'
https://youtu.be/1e0u11rgd9Q

前回LIVE以来、正直聴き込んでなかったけれど、またVWに浸れた幸せに満たされての帰途でした。よかった!

*Vampire Weekend

Cousins
White Sky
Kwassa
M79
Run
Holiday
Cali English
A Punk
Unbelievers
Corrected
Horchata
Diplomats Son
Campus> Comma
Giving Up the Gun

Contra
Blakes
Mansard Roof
Walcott



2/3
昨日のLIVEはバンパイアウィークエンドだよ?を誘い文句に二人誘えたので三人で。一人はVWが人生初LIVE!良い体験できたみたいで良かったわ*\(^o^)/*。
今日は一人でアルコール抜きでまったり集中。


Villagersは期待通りの質の高さ。滅多に単独公演に行こうと思わないのだけどこれは別。確かな静けさの中に懐かし目の音と畳み掛けるようなリズム…惚れたわ。ボーカルのコニー君が唄いながらドラム叩くのも大好き。1/23発売の新譜も買って予習した甲斐充分。
音とリズムは爽快なくらい力強い。ただ、日本語で一生懸命挨拶しようと力んでる感じだったり完璧でしょ?という突っ走りがちょっと寄せ付けない感じを醸して若さを感じたりして。MVに映り込む彼も独特の存在感だし文学的っぽい人柄も要チェックかしら。
https://youtu.be/hg0UsO5SFb8

予習はアルバム二枚。Dominoレコード今一押しという触れ込みのアイルランド出身のバンド。1st『Becoming A Jackal』は視聴して…購入即決。聴き込みました。
Villagers - I Saw the Dead (Live at The Button Factory 17May10)
https://youtu.be/pZKzv4-N5xo
導入のこの感じ。思うにプログレっぽいとこに見事に引っ掛けられたんだろな。ラスト「またね」って言ってた気がするし、単独公演にも期待!

*VILLAGERS

Becoming a Jackal
Judgement Call
Nothing Arrived
Passing a Message
My Lighthouse
The Waves
Earthly Pleasure
The Bell
Ship of Promises



次は Ra Ra Riot 。すっきりしてるので何も考えずに聴けるのが魅力。キャッチャーなメロディと弦楽の音の強さに引っ張られて気持ちよく身体がノレる。弦楽との融合の妙がたまらない。Dirty Projectorsにも参加していたというウェスリー・マイルズ君のファルセットがまたいいのよね。高温部分だけ口ずさみたくなる!
LIVEは弦楽だけあって、もっとお上品なのかと思いきや、ウェスリー君の前日前々日のLIVEしまくりのノリの高さをそのまま出してくれてるものだから踊れる踊れる。そして合間は英語でべらべらしゃべるしゃべる。英語わかんないけどいいよ、調子いいね!新譜レビューで囁かれてるおとなしめのエレクトロ色は影なしで正解。
予習は2nd『The Orchard』
Ra Ra Riot "Too Dramatic" https://youtu.be/oRo7Ed4yfvo

*RA RA RIOT

Run My Mouth
Shadowcasting
Binary Mind
Oh, La
Beta love
Angel, Please
Too Dramatic
St. Peter's Day Festival
When I Dream
Dance With Me
Can you Tell
For Once
Too Too Too Fast
Ghost Under Rocks
I Shut Off
Boy



次はNigel様のUltraista。ドラムの人がHe became father で居ないので二人ぼっち。スクリーンにもなる前方の白幕のその手前、右手にカールした頭が華の色になってる派手派手ローラさん。下手にMacのパソコンを載せたアンプとキーボードの間に座ったNigel様。
私は前から五列目左端から観てたものだからNigelの後ろ姿を観るわけで、最初は後頭部ばかり気になったりして…。すみません。スクリーンではPVを流してましたね。幕がゆらゆら揺れてそれもまた異空間な感じに。演奏はCD再現の枠内の感じ。これはダンス音楽…何度も聞いたというか仕事しながら流したし身体に馴染んでる曲群でもある訳なので、音楽に集中して身体を揺らせる空間が充分に作られていて心地よかった!
Ultra?sta - "Bad Insect"
https://youtu.be/pjOsYpQ7J_s
予習は当然。馴染みの音が緊張なくダンス音楽として気楽に楽しめるのだもの。

image-20130205031154.png


*Ultraista

Bad Insect
Gold Dayzz
Smalltalk
Our Song
Party Line
Wash It Over
Static Light
Strange Formula
Easier




そして、楽しみにしていたDIRTY PROJECTERS 。デイヴ・ロングストレスのプロジェクト。予習は『Rise Above』(←これだけあまり聴けてない)『Bitte Orca』『Swing Lo Magellan』の三枚。
LIVEはCDで聴くのとは音色の配分がかなーり異なって聞こえてきてLIVE感が十二分。彼等はリズムの妙が魅力。変則的な早弾きが随所に配置されていて、拍をとっても取りきれない裏切られ方が小気味いい。JAZZもそうだけれども、その変則を作る要素が民族的だからまた違う。ギターが時に三味線に聴こえたり、コーラスも何処か異国から聴こえてくる。
VWのエズラ君や RA RA RIOTのウェスリー君もかつて所属してたのだとか。VWのギターのルーツが確かにあるよう。
ある程度CDを聴いて中毒性を帯させてから、LIVEに参加した方が置いて行かれなくて幸せだけど、LIVEで初めてこれを聴いて「何これ?」と感動できるのも幸せなことなんだろな。音楽の楽しみ方に幅が拡がるのは確実だから。
私はLIVE初参加。特に最初の挑戦状とアンコール後が夢心地で居られたな。参加させてもらった手拍子も楽しかった!

挑戦状。
Dirty Projectors - "Offspring Are Blank"
https://youtu.be/FEYdQtrwSyg

民族的多様性。
Dirty Projectors - About to Die
https://youtu.be/vlvKLNghq6Y

観客に手拍子させる曲でさえも微妙なバランスな曲。
Dirty Projectors, Dance for You - live, Vancouver 2012
https://youtu.be/-IqtBH-asSM

Dirty Projectors - Two Doves
https://youtu.be/Wmmy9Q0bMGo
そして確実に美しいメロディ。
これもLIVEで聴きたかったな。

image-20130205030523.png

*DIRTY PROJECTORS

OFFSPRING ARE BLANK
CANNIBAL RESOURCE
THE SOCIALITES
FUCKED FOR LIFE
WITTENBERG Ⅳ
SWING LO MAGELLAN
TEMECULA SUNRISE
JUST FROM CHEVRON
NO INTENTION
GUN HAS NO TRIGGER
SEE WHAT SHE SEEING
ABOUT TO DIE
USEFUL CHAMBER
RISE ABOVE

DANCE 4 U
STILLNESS IS THE MOVE
IMPREGNABLE QUESTION


夢心地のウィークエンダー。月曜日は朝から夜の9時まで仕事でしたが、空き時間にはすっかり完璧に熟睡してしまい…そして夜は眠れずに思わず日記を書き連ねてしまいました。
あぁ、そろそろ寝よう。


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